ロマチェンコ、11回TKOでカンボソス破り、IBFライト級王者に。
豪州パースのRACアリーナで行われたIBFライト級王座決定戦は、ワシル・ロマチェンコとジョージ・カンボソスの壮絶な一戦でした。ロマチェンコは元3階級制覇王者であり、20年10月にテオフィモ・ロペスに敗れて以来4年ぶりに世界王座に返り咲くチャンスに挑みました。
試合は激しい展開で、ロマチェンコが序盤から積極的に攻め立て、カンボソスも健闘を見せました。しかし、ロマチェンコは右ジャブと左強打を駆使し、カンボソスを圧倒しました。中盤以降、カンボソスも反撃を見せましたが、ロマチェンコの動きは全盛期を彷彿とさせ、カンボソスの意地も空しく、最終的にはロマチェンコが11回に左ボディーでカンボソスを倒し、試合を制しました。
この試合は、ロマチェンコの復活を象徴するものであり、彼の技術と戦略の素晴らしさを改めて示すものでした。ロマチェンコは試合後、涙を流して喜びを表し、今後はジェルボンテ・デービスやエマヌエル・ナバレッテとの対戦を視野に入れています。一方のカンボソスは、世界戦3連敗という結果に落胆しましたが、彼の勇気と闘志は称賛に値するものでした。