WBAフェザー級でフォードが試合終了間際に劇的なTKO勝利で戴冠。

米国ニューヨーク州ベローナで開催されたWBAフェザー級の王座決定戦において、レイムンド・フォード(米)とオタベク・コルマトフ(ウズベキスタン)が激しくしのぎを削りました。デビューから12連勝を誇るコルマトフと、無敗のフォード(14勝7KO1分)の対決は、中間距離で右リードの攻防からスタートし、互いに一進一退の攻防が繰り広げられました。しかし、3回終盤にコルマトフの左ストレートがフォードのテンプルを捉え、試合の流れが一変しました。

【M88 Mansionのベストオファーはこちらから検索できます】

【関連記事】

4回以降、フォードがジワジワとプレッシャーをかけ、コルマトフは距離を取りながらもボディストレートやボディ打ちを駆使してボクシングを展開しました。フォードの手数が徐々に増え、互いの持ち味を存分に発揮する激しい接戦が続きました。試合は7回にペースアップし、両者が距離を詰めて激しい打ち合いを繰り広げました。

8回、フォードがジャブでコルマトフのバランスを崩し、これを見逃さずにフォードが攻勢を強めました。左アッパーも効果的に決め、試合を優位に進めました。9回ではフォードのペースが落ち、コルマトフが手数で上回りました。しかし、10回終了間際にフォードの右フックが決まり、試合はさらに白熱しました。

11回はコルマトフが攻勢をかけ、12回もコルマトフが優勢に見えましたが、試合終盤にフォードが右アッパーを繰り出し、コルマトフがダメージを受けました。追撃でキャンバスに転がると、これはスリップの判定でしたが、立ち上がったコルマトフにフォードが猛攻を仕掛け、コルマトフが横を向いてコーナーに後退。これにフォードが左を叩き込み、レフェリーが試合を止めました。

試合後、涙を流したフォードは「今日の私はスロースターターだった。まだエネルギーが残っていた。それを最後に出そうと思った。相手にパワーはあったが、インサイドでは自分が上だと分かっていた。脚をあまり使わせないようにした。階級を上げて戦いたい」とコメントしました。11回までの採点は、ジャッジ2人が106-103×2でコルマトフ、105-104でフォードとなりました。