WBAフェザー級でフォードが劇的TKO勝利し新王者に。

ニューヨーク州ベローナで行われたWBAフェザー級の王座決定戦で、同級2位のレイムンド・フォード(米)が同1位のオタベク・コルマトフ(ウズベキスタン)に対し、驚異的な12回2分53秒TKO勝ちを収め、新たな王者として戴冠しました。この試合は、無敗のフォード(14勝7KO1分)と強打のコルマトフ(12連勝、11KO)の間で行われ、両者の激しいサウスポー対決となりました。

【M88 Mansionのベストオファーはこちらから検索できます】

【関連記事】

試合は中間距離から始まり、クリーンなヒットこそ少なかったものの、コルマトフの左ストレートには爆発力があり、フォードはスピードと反応の良さでそれに対抗しました。コルマトフはボディ攻撃と左のオーバーハンドを織り交ぜてフォードを崩しに行きましたが、フォードも鋭いカウンターパンチで応戦しました。

4回以降、フォードが着実にプレッシャーをかけ、コルマトフは距離を取りながらも左ボディストレートやボディ打ちを駆使して戦いを展開しました。互いに持ち味を発揮しながら激しい打ち合いが続き、7回にはコルマトフがペースを上げ、距離を詰めて戦いました。

8回にはフォードがジャブでコルマトフのバランスを崩し、これに乗じて攻勢を強めました。9回にはフォードのペースが落ち、コルマトフが手数で上回りましたが、10回終盤にはフォードの右フックが決まりました。

11回ではコルマトフが攻め立て、12回でもコルマトフが有利に見えましたが、フォードの右アッパーが炸裂し、コルマトフがダメージを受けました。追撃でコルマトフがキャンバスに転がると、これはスリップと裁定されましたが、立ち上がったところにフォードが再び攻撃を仕掛け、コルマトフがコーナーに後退してしまいました。その隙を突いてフォードが連打を浴びせ、試合はレフェリーによって止められました。 勝利後のインタビューで、涙を流しながら喜びを語るフォードは、「今日の私はスロースターターだった。まだエネルギーが残っていた。それを最後に出そうと思った。相手にパワーはあったが、インサイドでは自分が上だと分かっていた。脚をあまり使わせないようにした。階級を上げて戦いたい」とコメントしました。採点は11回終了時点で、ジャッジ2人が106-103×2でコルマトフ、105-104でフォードでした。