カシメロ、体重超過で日本で1年間の出場停止処分

ジョンリール・カシメロは、横浜での試合で体重超過を理由に、日本のコミッションから1年間の出場停止処分を受けました。

カシメロ、体重超過で1年間の出場停止
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日本ボクシングコミッション(JBC)は、カシメロがサウル・サンチェスとの試合で体重超過していたと認定しました。この試合は横浜で行われ、35歳のフィリピン人ボクサーであるカシメロは、サンチェスを1ラウンドで2度ノックアウトし、1ラウンドKO勝利を収めました。レフェリーは1ラウンドの残り時間に試合を止めました。

JBCのウェブサイトでは、「フィリピンのジョンリール・カシメロは、体重超過による契約違反のため、1年間の出場停止処分を受けました」と発表されています。

カシメロの将来、井上尚弥との対戦は不透明に

このJBCの決定により、カシメロのリングでの将来や、夢の井上尚弥との対戦が不透明になりました。カシメロは2020年から井上との対戦を望んでおり、両者は2020年4月に対戦予定でしたが、パンデミックの影響で中止となりました。

その後、カシメロのキャリアは下降線をたどり、今回は1年間の出場停止を受けました。35歳のフィリピン人ボクサーであるカシメロは、WBO(世界ボクシング機構)で6位にランクインしており、WBC(世界ボクシング評議会)のスーパーバンタム級では7位でした。

一方、井上尚弥は9月3日に東京で行われたTJドヘニーとの試合で7ラウンドTKO勝利を収め、王座防衛に成功しました。

JBCの決定で他のプロモーターもカシメロに警戒

JBCによる出場停止処分は日本国内のみで有効ですが、カシメロは他の国では引き続き試合を行うことができます。それでも、今回の決定により他国のプロモーターたちもフィリピン人ファイターであるカシメロの獲得に警戒心を抱くようになりました。

JBCは日本人選手であっても規則を破った場合は厳しい措置を取ります。2018年には、ケンイチ・オガワがドーピング検査で失格となり、IBFスーパーフェザー級のタイトルを剥奪された後、1年間の出場停止処分を受けました。